大阪府高槻市南平台3-29-9
072-692-2859

まずは「花の会」について、簡単にご説明いただけますでしょうか?

1983年より、「共に学び、共に働き、共に生きる」の理念をもとに、知的障害のある方のため様々な事業を行っております。

設立当時は福祉サービスが整備されておらず、知的障害のある方は、学校を卒業後自宅で過ごすしかありませんでした。そういった人達の”居場所作り”としてアパートの一室を借りて活動を始めました。

現在は、日中活動の場である「生活介護事業」、生活の場である「グループホーム」、一般就労を目指す方への「就労支援事業」などを中心に活動を行っています。地域の方からの様々なニーズに応える形で多岐にわたる事業を展開しています。

「花の会」では毎年「一泊旅行」を実施されているようですが、旅行を行う目的を教えてください。

「生活介護事業」では、3事業所(利用者154名)で活動を行っています。利用者の人達を対象に旅行を企画しています。

利用されている方は一人で外出することが難しい方が多く、家族以外と旅行に出かける機会がほとんどありません。家族から離れ、仲間たちと一緒に様々なところへ出かけることは貴重な経験です。旅行を通して、少しでも多くの”社会参加”の機会を持てることを目的としています。

これまで(トラベルドリームのアテンドで)どのような旅行をしてきましたか?

旅行の行き先は、毎回利用者のみなさんの希望を取り入れて企画しています。参加人数が多いため、それぞれの希望に合わて5コースに分かれて旅行に行きます。

一番人気は白浜です。アドベンチャーワールドでのイルカショーやサファリパークは印象に残る参加者が多いようです。その他にも、姫路のセントラルパークやUSJなど、参加型の企画が人気です。しかし、なんといっても、みなさんの一番のお楽しみはホテルでの”宴会”です。気心知れた仲間と温泉に浸かり、おいしい食事とカラオケで盛り上がります。

私が印象に残っている旅行としては、「花の会」で初めての旅行に行く利用者に同行させていただいたときでしょうか。彼は集団での行動が苦手な方で、旅行中もみんなの輪に加われない場面がありました。しかし、旅行から帰ってきて、彼から「梅干」という言葉を聞き「梅干工場に見学に行ったね。」と声をかけると、その後は何度も「梅干」と言ってこられました。「また旅行にいきたい!」という彼の気持ちが伝わってきて、嬉しくなりました。

毎年旅行の企画をお任せいただいていますが、なぜトラベルドリームにご依頼いただけるのでしょうか?

トラベルドリームさんには、旅行をお願いするようになってから10年以上になります。

長いおつきあいの中で、利用者の方々が、どのような旅行を希望されるか理解したうえで、企画のご提案をいただいています。また、旅行先のバリアフリー環境であったり、ホテルでの部屋割りや食事の面など、細かいところまでこちらからの要望を聞き取ってご配慮いただけるのがありがたいです。

旅行当日も、慣れた担当の方が添乗員として同行してくださり、臨機応変に対応してくださるので、安心して旅行を楽しむことができます。